2024年3月新点数検討会「決議」(医科・歯科)

当会は3月(21~29日)2024年診療報酬検討会を実施。述べ726医療機関1305名が参加した検討会では、今次診療報酬改定内容について下記の通り決議を採択しました。

決 議(医科)

 2024年度診療報酬改定は、全体で実質0.12%の引き下げで、6回連続のマイナス改定となった。財務省が恣意的なデータをもとに、病院と診療所の分断を持ち込み、根拠もなく診療所を狙い撃ちにした世論誘導を行った結果、生活習慣病に係る管理料の再編や処方箋料等の引き下げなどが打ち出された。診療所においては本体がマイナス改定となるのは明らかで、賃上げの対応などは到底困難となる。

 今次改定は、初・再診料、入院基本料などの基本診療料は、わずかな引き上げにとどめる一方で、医療DX推進体制整備加算の新設などトラブル続きのオンライン資格確認、医療の質の向上に寄与しないマイナ保険証推進のために財源を振り分けるとともに、ベースアップ評価料の新設など「療養の給付」とは何ら関係のない点数を拡大させた。さらに、「かかりつけ医」機能強化のための施設基準の見直し、リフィル処方の推進など、現場の実態から乖離した改定項目が目白押しである。

 患者を取り巻く医療の環境は、物価高騰による国民生活の困窮も加わって悪化の一途をたどっている。にもかかわらず、政府は、後発医薬品と先発医薬品の差額を患者負担として「医薬品の保険外し」を目論むなど、国民皆保険制度の根幹を揺るがしかねない事態を強行しようとしている。

 私たちは、国民医療を守り、医療従事者が安心・安全な医療を患者に提供できるよう、以下の事項を要望するものである。

一、基本診療料の本体点数を中心に、診療報酬を大幅に引き上げること

一、マイナ保険証の推進を止め、健康保険証を残すこと       

一、医薬品の保険外しを止め、薬剤の自己負担増を行わないこと   

2024年3月 山口県保険医協会・新点数検討会 参加者一同


決議(歯科)

 2024年度診療報酬改定は、全体で実質0.12%の引き下げで、6回連続のマイナス改定となった。歯科単独では0.57%の引き上げとされるが、賃上げ対応分を除くと前回改定のプラス0.29%を下回ると推定され、医療の質の向上や医療機関の経営を守るには程遠いものとなった。

 今次改定では、クラウン・ブリッジ維持管理料における金属歯冠修復を外すことなどで捻出された財源が他の点数に付け替えられた一方で、基礎的な技術料の評価は置き去りにされた。さらに、医療DX推進体制整備加算の新設などトラブル続きのオンライン資格確認、医療の質の向上に寄与しないマイナ保険証推進のために財源を振り分けるとともに、ベースアップ評価料の新設など「療養の給付」とは何ら関係のない点数を拡大させた。また、複雑な施設基準を設けて医療機関の差別化を図る手法を強化し、他方では、歯科技工分野におけるチェアサイドの技術料は引き上げられず、歯科医療費の総枠拡大に背を向けるものとなっている。

 患者を取り巻く医療の環境は、物価高騰による国民生活の困窮も加わって悪化の一途をたどっている。にもかかわらず、政府は、後発医薬品と先発医薬品の差額を患者負担として「医薬品の保険外し」を目論むなど、国民皆保険制度の根幹を揺るがしかねない事態を強行しようとしている。

 私たちは、国民医療を守り、医療従事者が安心・安全な医療を患者に提供できるよう、以下の事項を要望するものである。

一、基本診療料の本体点数を中心に、診療報酬を大幅に引き上げること

一、マイナ保険証の推進を止め、健康保険証を残すこと       

一、医薬品の保険外しを止め、薬剤の自己負担増を行わないこと   

2024年3月 山口県保険医協会・歯科新点数検討会 参加者一同