オンライン資格確認ポータルサイトの相談体制改善を求めて要請書を提出

当会では、2月22日、内閣総理大臣、厚生労働大臣、支払基金理事長に対し、下記の要請書を提出しました。


2023年2月22日

厚生労働大臣
加藤 勝信 様

山口県保険医協会
会長 阿部 政則

オンライン資格確認医療機関等向けポータルサイト
医療機関の相談に真摯に対応するよう改善を求めます

拝啓 貴職におかれましては、平素より国民医療の向上にご尽力頂き、厚く御礼申し上げます。
さて、厚生労働省では、医療DXの下、オンライン資格確認システムの導入を推し進めていますが、1月17日省令改正により、「やむを得ない事情」のある場合に経過措置を設けるとともに、1月27日留意事項通知において、該当医療機関は遅くとも本年3月31日までに地方厚生局に猶予届出書を提出することとしました。
経過措置として示された六類型のうち、特に第二号(光回線が整備されていないケース)や第六号(その他特に困難な事情があるケース)については、医療機関の状況によって、体制整備が困難であることを届け出るもので、当会にも相談が寄せられています。そうした中、オンライン資格確認医療機関等向けポータルサイトに「光回線が整備できない」として問い合わせを行った医療機関から、オンライン資格確認システムの早急な導入整備を一方的に勧められた旨の相談がありました。当会では全国保険医団体連合会を通じて貴省の担当官に確認した内容をもとに、届出を行うよう助言したところですが、このような個別事情を考慮せず、通り一遍の回答を示すポータルサイトの不適切な対応は大いに問題です。医療機関に不安を与えるばかりか、閉院を決断させることにもなりかねず、引いては地域医療の崩壊に繋がります。
つきましては、現場で混乱を生じさせないためにも、下記の事項を要請致します。何卒ご高配くださいますようお願い申し上げます。

敬具

一.オンライン資格確認医療機関等向けポータルサイトの相談体制について、医療機関の個別事情に配慮し、画一的ではなく真摯に対応するよう改善すること。

以上