「高点数」のみを理由とした集団的個別指導を速やかに廃止するよう、改善を厚労大臣に要請

 医療機関に対する高点数による個別指導の実施について、令和7年度は高点数として選定された医療機関のうち、令和元年度の平均点数が上位から概ね8%の範囲に位置する医療機関を対象とされました(令和7年1月27日厚労省事務連絡)。集団的個別指導とは別に高点数であれば個別指導に選定するとした、指導大綱には存在しない取扱いを単なる事務連絡で示したことは大いに問題で、当会では令和7年2月19日に高点数を理由とした指導の取扱いの中止を求めて要請していますが(会報607号参照)、当該取扱いは禍根を残すものとなっています。
 この間、新型コロナウイルス感染症への対応により高点数となった医療機関を除外するためだとして特例的な取扱いが発出されてきましたが、当該医療機関が完全に除外されることはなく、機能不全に陥ってきました。また、当会会員からは、在宅医療で24時間365日診療し看取りなども行えば、否が応でも高点数となるにもかかわらず、「高点数=悪」といわんばかりに個別指導に選定されるのは不合理、といった意見が事あるごとに寄せられます(本年7月1日医科指導対策研修会においても同様の趣旨の意見が寄せられました:会報612号参照)。この事態を放置したままでは、地域医療に尽力し、地域を支えている医療機関が撤退を余儀なくされることは明らかで、厚労省として、「高点数に代わる指標がない」と正当化するのではなく、高点数のみを理由とした集団的個別指導から起きている問題を直視すべきです。
 当会では、毎年、同様の趣旨で厚労大臣に対して改善要請を行ってきていますが、本年8月20日にも、「高点数」のみを理由とした集団的個別指導は速やかに廃止するよう、改めて早急な改善を求めました。