当会、診療報酬の「緊急大幅引き上げ」を要請

当会では2月19日、内閣総理大臣等に対し、診療報酬の大幅引き上げを求め、下記の通り要請しました。


2025年2月19日

内閣総理大臣 石破 茂 様

山口県保険医協会 会長 阿部 政則

診療報酬の大幅引き上げを求める要請書

拝啓 貴職には、国民医療の向上にご尽力賜り、厚く御礼申し上げます。

 政府は、国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策や令和6年度補正予算において、物価高騰対策や入院時食事療養費等の引き上げ、賃上げ等の支援などを盛り込み、医療機関への財政支援を行う方針です。しかしながら、2024年度診療報酬改定は実質マイナス改定であり、政府が追加支援を講じても不十分であることは言うまでもありません。実際に支払基金が調査した結果、本年6~8月の入院外医療費は病院0.55%減、診療所2.05%減という危機的状況であることが明らかとなりました。

 今次改定は、医療DX関連の加算点数やベースアップ評価料に多くの財源が投入されました。当会では、これらは患者に十分な「療養の給付」を保障するための評価ではなく、国が推し進める施策に誘導するための点数であり、診療報酬のあり方として問題があると繰り返し指摘してきました。ましてやベースアップ評価料の算定有無を追加支援事業の要件に盛り込むことなど、到底認められるものではありません。何より財政支援措置は小手先の方法であり、根本的な解決にはつながりません。

 低医療費政策が続く中、診療報酬は過去20年間で累計10%以上引き下げられています。こうした状況では近年の物価高騰や賃上げ等に対応できず、地域から医療機関が無くなりかねません。診療報酬を大幅に引き上げることで、医療経営の安定、医療従事者の確保、医療の質と安全が守られると同時に、国民医療の水準の向上、国民が安心して医療を受けることができるものです。

 つきましては、下記の通り要望いたしますので、何卒ご高配くださいますようお願い申し上げます。 敬具

 一、「療養の給付」と関係のない点数は廃止し、初・再診料をはじめとした基本診療料を中心に、緊急に診療報酬の大幅引き上げを行うこと。

以上