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外来医療等のデータ提出等に関して中医協委員へ要請

 11月26日中医協総会では、「外来医療、在宅医療、リハビリ」のデータを提出した場合の評価が協議されました。これを受け、当会では、12月3日、中医協委員に対し、外来医療等のデータ提出を求めないことなどについて要請しました。


2021年12月3日

中央社会保険医療協議会
会長 小塩 隆士 様

山口県保険医協会
会長 阿部 政則

外来医療、在宅医療、リハビリテーションのデータ提出等に関する要請書

拝啓 貴職には、日々国民医療の向上にご尽力賜り、厚く御礼申し上げます。
 11月26日の中央社会保険医療協議会(以下、中医協)総会で、「データ提出等に係る課題と論点」が示され、外来医療、在宅医療、リハビリテーションにおいて、入院医療のように、患者の病態や実施した医療行為の内容等に係るデータを提出した場合の評価が議論されています。このことは、現行の入院基本料等加算でのデータ提出加算の外来版を想定しているものと言えますが、データ提出加算と同様な対応を診療所へ求めることは、いたずらに負担を増やす以外の何物でもありません。ただでさえ、診療所では慢性的な人員不足に加え、2020年10月診療分からの診療報酬明細書「摘要欄」の記載コード化により請求業務が煩雑を極めており、物理的に不可能な状況です。対応できる医療機関には相応の評価を求める意見もありますが、そもそも医療情報のデータ収集は、患者への治療行為に直接関係ないものであり、診療報酬で評価すること自体問題です。さらにそれを実行するために医療機関に負担を押し付けることは到底認められるものではなく、ましてや要件化するなど以ての外です。
 同日の総会では、電子カルテ情報及び交換方式の標準化として、医療情報の標準規格化(コード化)を進めていくことも提示されていますが、データヘルス改革の下、国が診療内容を一元管理するシステム構築に他なりません。医療情報の目的外使用や個人情報保護の観点からも大いに問題ですが、これが実現すれば、「療養の給付」の範囲の縮小にとどまらず、患者個々の治療行為等が考慮されないまま、データ上だけで医療費抑制が簡単に着手できてしまうことが懸念されます。
 以上のことから、当会では、下記の点について要請いたします。中医協の場で是非ご高配賜りますようお願い申し上げます。

敬具

一、外来医療、在宅医療、リハビリテーションのデータ提出を求めないこと。

一、医療情報の標準規格化(コード化)は止めること。

以上