活動報告

75歳以上の窓口負担2割導入の中止を求め地元国会議員へ緊急要請

 75歳以上の窓口負担2割導入について、政府において議論が進められていますが、当会では12月3日に、その中止を求めて、地元国会議員に対し、以下の緊急要請を行いました。


2020年12月3日

衆議院議員 安倍 晋三 殿

山口県保険医協会 会長 阿部 政則

75歳以上の窓口負担2割導入は中止してください

~新型コロナウイルス感染症禍のいま、負担増は必要でしょうか~

 政府は、75歳以上(現役並み所得除く)における「一定所得以上」の医療費窓口負担割合について、1割から2割へと引き上げる議論を進めており、年内にも具体的方針を取りまとめるとしています。
 しかしながら、新型コロナウイルス感染症禍(以下、コロナ禍)のいま、負担増は必要でしょうか。コロナ禍の下で、外出控えによる下肢筋力の低下から転倒して骨折、糖尿病など慢性疾患のコントロールが不良となり悪化、カリエスや歯周病の進行、認知機能の低下など、受診抑制を強いられた結果、疾病・心身の状態悪化が多数報告されています。
 こうした中で、自民党内においても2割負担導入への慎重な検討を求める意見が出されています。また、現在、当会で実施している「クイズで考える私たちの医療」には、「負担増はやめてほしい」という切実な声が、高齢者だけでなく現役世代からも多く寄せられています。
 高齢になるほど収入は低下し、疾病を多く抱えざるを得ないことから、75歳以上の高齢者は、原則1割負担の今でも、年収に対する窓口負担額の割合が現役世代(30~50歳代)よりも2~6倍も高い状況となっています。政府の審議会において、2割負担の対象となる所得基準の考え方や、急激な負担増に対する配慮措置としての2年間の経過措置などが示されていますが、負担を引き上げれば受診抑制となることは必至であり、また、2年間の措置以後は永続して負担増となるもので、認められるものではありません。
 貴職におかれましては、高齢者が安心して医療にかかれるよう、下記事項にご尽力賜りますようお願い致します。

一、75歳以上の窓口負担2割導入は中止すること。
一、少なくともコロナ禍のいま、2割負担導入をめぐる審議は凍結、見送ること。

以上