活動報告

第28回代議員会、第50回定期総会を開催

 8月5日、山口県保険医協会第28回代議員会・第50回定期総会並びに保険医協同組合第26回通常総代会が、山口グランドホテルにて開催されました。今回は、コロナ感染拡大の「第5波」が全国的に広がりつつある中での開催となったため、会場での参加人数を絞るため、ZoomによるWeb参加も併用して実施するという初の試みを行い、29名(Web参加は13名)が参加しました。また、当日は、下記の「決議」が採択されました。

(詳しくは、会報9月号参照)


決  議

 昨年来の新型コロナウイルス感染症によるパンデミックのために、世界中が政治的、経済的なダメージを受けることとなった。わが国では、オリンピック・パラリンピックという「世界的祭典の自国開催」を優先させた感染対策によって、国民生活や医療現場は大きく混乱している。そのような中、政府は「骨太の方針2021」(6月18日閣議決定)において、改めて財政健全化の必要性を強調し、社会保障費抑制策の継続を確認した。新型コロナ禍で指摘された医療提供体制の脆弱さは新型コロナに始まったことではなく、これまでの医療費適正化政策の中で引き起こされたものであることは疑いなく、医療費をはじめとした社会保障費抑制策を続けていては、医療提供体制の現状をより深刻なものとしかねない。また、「負担と給付の公平」を名目に「全世代型社会保障改革」の推進をかかげているが、新型コロナ禍での国民生活を顧みることなく、「負担増」につながる施策を粛々と進める政府の姿勢は許されるものではない。
 10月までには総選挙が行われる。新型コロナウイルス感染症によって改めて浮き彫りとなった社会保障政策の問題点を改善していくため、政策転換の重要な機会としたい。多くの国民は社会保障制度の充実、発展を望んでいる。私たちは国民の命と健康を守る医師、歯科医師の団体として、以下の通り決議する。

1.新型コロナウイルス感染症収束に向け、保健所機能、PCR検査体制の充実を含む医療提供体制の確保とともに、ワクチン接種の確実な実施に努めること。また、医療機関並びに医療従事者への支援を抜本的に強化すること。

2.75歳以上の窓口負担2割化を実施しないこと。薬剤の保険外しなど新たな負担増計画は中止し、患者負担を軽減すること。

3.保険で良い歯科医療の実現のため、歯科技工士をはじめ歯科医療従事者との連携のもと低歯科医療費政策を転換すること。歯科医院経営に直結し、歯科医療の質的低下につながりかねない金パラ「逆ザヤ」は早急に解決すること。

4.2022年4月の診療報酬改定は、基本的技術料の評価を中心に大幅に引き上げること。初診からのオンライン診療の恒久化をやめること。

5.消費税を減税するとともに、医療における「損税」解消のために「非課税実額還付制度」を実現すること。

6.地域医療構想にもとづく病床削減計画は解体的に見直すこと。上からの強制ではなく、地域における自主的、主体的議論のもとで、実情に即した医療提供体制を確立すること。

7. マイナンバーカードの保険証利用はやめること。医療のデジタル化に当たっては、個人情報保護など国民の権利を擁護すること。

8.憲法25条を遵守し、権利としての社会保障制度の実現をめざすこと。

2021年8月5日 山口県保険医協会 第50回定期総会