活動報告

ワクチン接種をはじめ新型コロナ対策に関して県要請

 山口県内では、5月中旬より、新型コロナウイルスワクチンの高齢者への先行接種が始まっています。そうした中、当会では、ワクチン接種に関する会員アンケートを実施。予約や接種体制などについて様々な意見が寄せられたため、6月3日、県に対し要請を行いました(要請書は下記)。
※ アンケ-ト結果は会報6月号参照
※ 要請の詳報は会報7月号参照


2021年6月2日

山口県知事 村 岡 嗣 政 様

山口県保険医協会

会長 阿 部 政 則

 ワクチン接種をはじめとした新型コロナウイルス感染症対策に関する要請書

拝啓 貴職の新型コロナウイルス感染症対策へのご努力に敬意を表します。
 さて、「第4波」とされる急速な新型コロナウイルス感染拡大は全国に及び、変異株による重症患者の増加など、各地で医療提供体制がひっ迫しています。山口県においても例外ではなく、感染拡大防止に向けた「集中対策期間」を設定し、県民、事業者に対して「感染防止対策の徹底」が呼びかけられました。
 こうした状況にあって、感染収束の有力な手段としてワクチン接種が始まり、国民の間では大きな期待が寄せられています。しかしながら、先行して行われる医療従事者への接種は思うように進んでおらず、当初の準備スケジュールからの遅れはもとより、高齢者接種の実施にあたってはミスやトラブルが報告されています。実際にワクチン接種を担うことになる地域の開業医においても不安や不満の声が寄せられるようになりました。
 そこで、当会では第8回目となる実態調査を行い、ワクチン接種の現状や問題点について会員から意見を寄せて頂きました。感染の封じ込めによって医療崩壊を防ぎ、県民の命と健康を守り抜く上で、重要なカギとなるワクチン接種の円滑な実施のため、今回の調査結果をふまえて下記のとおり要請致します。

敬具

1.県民が安心してワクチン接種を受けることができるよう、地域差のない確実な接種体制を県主導で構築すること。そのためにも、体制確保等の実態に即した工程表の明示など、国としての責任を果たすよう求めること。
2.ワクチン接種費用を実態に見合った額にするよう国に求めること。また、ワクチン接種に協力する医療従事者に対する補助金、手当金等を県として給付すること。
3.ワクチン接種に関する必要な情報が迅速、正確に県民に届くよう体制を整えること。
4.上記3項目に加え、オリンピック・パラリンピック開催による予測不能な変異株出現によって生じる変化に対応するため、
① 必要とされる全ての県民(ワクチン接種が可能な対象年齢)へのワクチン接種を迅速に対応すること。
② オリンピック・パラリンピック期間及び期間後の変異株の変化に対応する医療機関が、安全且つ安心して感染対応医療が可能となるよう、また一般診療がより安全に行えるようにするため更なる支援を行うこと。
③ 現在の県下医療機関の病床逼迫状態を踏まえ、オリンピック・パラリンピック後の医療体制が更に困窮を極めることを防ぐため、地域医療構想の中断もしくは再考すること。
5.感染拡大防止に向け、ワクチン接種の確実な実施とともに検査体制の充実を図ること。全高校生へのPCR検査の実施と同様に、感染症の最前線にある医療従事者に対しても定期的な検査を公費で実施すること。