私たちからの訴え

集団的個別指導の廃止を求める要請書を提出

2020年10月21日

厚生労働大臣
田村 憲久 様

山口県保険医協会
会長 阿部 政則

「高点数」のみを理由とした集団的個別指導の廃止を求める要請書

 平成7年12月22日発出の指導大綱(保発第117号)において、「レセプトの1件当たりの平均点数」が高い医療機関が選定される集団的個別指導が導入されましたが、25年が経過した今、集団的個別指導の仕組みそのものが破綻していることは明らかです。
 例えば、総数が少ない診療科では、選定予定数に満たない場合、算出した端数を選定予定数に達するまで繰り越すという、指導大綱上にも規定されていない方法で運用している県があること、過去の指導において特に問題がないにもかかわらず、「高点数」により繰り返し選定され、医療機関数が少ない地方ではこの傾向が顕著であり、「高点数」による選定がほとんどない大都市圏と比べ公平性に欠けると言わざるをえません。
 来年度においては、新型コロナウイルス感染症による影響の下、いずれの診療月から算出しても「平均点数」にはなり得ません。新型コロナウイルス感染症への対応を行った医療機関が、診療報酬上での特例措置による点数引き上げで、「高点数」により選定されるのであれば、感染リスクを背負いながらも、患者の命と健康を守るために、懸命に診療を行う医療従事者の使命を踏みにじるものと言えます。
 指導の目的は、あくまでも「保険診療の取扱い、診療報酬の請求等に関する事項について周知徹底させる」ことです。厚労省としても、「高点数」による選定には問題があるとして、「高点数」以外の新たな選定基準に関する調査研究を進めているものであり、当会では下記事項を強く要請します。

一、「高点数」のみを理由とした集団的個別指導は、速やかに廃止すること。
一、過去の指導結果から問題のない医療機関は、個別指導の選定対象から外すこと。

 以上