私たちからの訴え

コロナ対策と経済対策

 新型コロナウイルスの感染拡大のため、世界中に大きな被害が広がっています。健康被害だけでなく、経済的な被害も大きいです。様々な企業や団体が事業や活動の自粛を迫られており、保険医協会も必要な活動が円滑には取り組めない状況です。
 医療機関や介護施設では、保育園、学校が閉鎖している時期は非常に困りました。従業員が子どもの世話で働けない、という事態が起きたからです。苦肉の策として、子どもを職場に連れてきてもよいことにしたところもありましたが、患者や利用者との面会禁止にしていることとの矛盾に悩みながらの対応です。
 新型コロナに罹った患者さんの治療に当たっている病院に勤める看護師さんが、病院にタクシーで行こうとしたら乗車拒否されたとか、また、子どもを預かってもらえずに働けなくなったという話も聞きます。危険を冒しながら、必死に治療にあたっているにもかかわらず、謂れのない差別を受けています。一方、病院では新型コロナでない他の患者さんが来なくなってしまい、経営は悪化しました。お陰でボーナスが出せない、出せても少ないなど、従業員の側に跳ね返っています。大変な状態です。これで従業員が逃げ出してしまっては、今度は病院がもっと大変な事態になります。医療機関を応援するといって青色のライトアップで感謝されても、収入が回復するわけではありません。まさに「同惰するなら金をくれ」の世界になっています。
 さらに悲惨なのは、飲食店、ホテルなどです。収入がゼロのところもあり、倒産も相次いでいます。経済対策として、「GoTo トラベル」などのキャンペーンを実施しましたが、新型コロナが拡がるという批判もあり、いま一つ、盛り上がりません。JALやANAは、乗客もないまま飛行機を飛ばしてどうしようというのでしょう。パイロットはじめ乗務員は給料が貰えるのでしょうか。
 アフリカでは、大量のバッタが繁殖して、牧草を食い尽くし、動物が飢えているそうです。まさに、どこも地獄のようです。新型コロナで死ぬか、首を吊るか、という状況になってきました。「コロナで死ぬまでは生きられる」という言葉もあるくらいです。
 これから冬に向かって、新型コロナの第3波が来ますが、インフルエンザとの同時流行が危惧されます。どうも暗い話ばかりです。何か、希望があるとよいのですが。保険医協会が、暗い夜空の北極星か、灯台のように、強力に光を出して、希望の道に導けるように頑張らねばと思います。

 (2020年10月)