診療報酬改定に関するページ

2020年4月診療報酬改定実施の延期を求める要望書を提出

2020年2月28日

内閣総理大臣
安倍 晋三 様

山口県保険医協会
会長 阿部 政則

2020年4月診療報酬改定実施の延期を求める要望書

拝啓 貴職には、日々国民医療の向上にご尽力賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、新型コロナウィルス感染症の拡大の影響を受け、厚生労働省主催の3月5日診療報酬改定説明会が中止となりました。各地の厚生局においては、指導大綱に規定されている改定時集団指導さえも中止せざるを得ない重大な事態となっており、さらには日本医師会など医療関係団体においても改定説明会を中止する動きが出ています。
 一方、厚生労働省では、説明会中止の代替案として、説明のための動画配信や、ホームページへの資料掲載を検討しているとのことですが、インターネットなどの情報通信が不完全である環境は少なからずあり、この対応では、4月改定までに医療機関に対して十分な周知をすることが不可能です。診療報酬は改定されるたびに複雑さを増しており、説明や資料を見聞きすることがないまま診療報酬体系を理解することは至難の業です。改定内容について、全医療機関に周知を行う責任を持つ厚生労働省が十分な対応ができない状況下においては、4月改定実施を延期することが賢明な判断と考えます。
 また、2月25日発表の「新型コロナウィルス感染症対策の基本方針」においては、地域で患者数が大幅に増えた場合、外来での対応は一般の医療機関においても当該患者を受け入れる旨が示されています。そうした場合、医療機関は当該患者を受け入れながら、4月改定の対応にも追われることとなり、現実的に対処できないことは明らかです。高齢者など社会的健康弱者の診療を担う医療関係者が感染源となった場合、医原性疾患を引き起こしかねません。現在の国策に叶うものではなく、社会的影響を鑑みた対応が今こそ求められており、感染拡大を抑えることに力を尽くすべきです。
 つきましては、現在の喫緊した状況を鑑み、以下の事項を強く要望致します。

敬具

 一、新型コロナウィルス感染症が収束するまで、2020年4月診療報酬改定実施を延期すること。

 以上