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2020年4月診療報酬改定にあたって理事会「決議」を採択

決 議

 2020年度診療報酬改定は、本体0.55%の引き上げに止まり、全体では0.46%のマイナス改定とされた。今回で、4回連続のマイナス改定である。
 2002年以降、累計10%に及ぶマイナス改定によって医療現場は疲弊しており、僅かな引き上げでは、地域医療を守り、医療従事者の雇用・労働環境を改善することはできない。医科では、基本診療料は引き上げずに、加算点数で評価するなど露骨な政策誘導が散見され、また歯科では、歯科衛生士や歯科技工士の技術と労働が正当に評価されないなど、それぞれ多くの不合理が残された。さらに、歯科界では金銀パラジウム合金(金パラ)の「逆ザヤ」の問題が起こっている。歯科治療に欠かすことのできない金パラの価格が高騰を続け、歯科医療機関の経営と国民の口腔の健康を脅かしており、これ以上の金パラの「逆ザヤ」による負担は耐えられるものではない。
 一方、経済的状況が悪化する中で、医療や介護の負担増と給付抑制が進められ、患者の受診抑制が相次いでいる。にもかかわらず、政府は「75歳以上の患者窓口負担の原則2割化」「市販品類似薬の保険外し」「かかりつけ医以外を受診した場合の定額負担」「介護サービスの利用料負担の引き上げ」など、さらなる患者負担増を検討、具体化しようとしている。
私たちは、国民医療を守り、医療従事者、患者双方がともに喜べる医療の充実を目指し、以下の事項を強く要望するものである。

一、患者が安心・安全な医療を受けることができるよう、診療報酬のマイナス改定は止めること

一、加算点数等による政策誘導は止め、基本診療料は少なくとも2000年の水準に戻すこと。診療報酬請求にあたって不合理な算定要件は是正すること

一、新型コロナウイルス感染症が収束するまで、2020年4月改定の実施を延期すること

一、改定の実施延期に関わらず、金パラ「逆ザヤ」については即時解消するため、直ちに国の責任による対策を講じること

一、75歳以上の窓口負担2割化をはじめとする患者負担増計画は中止し、患者窓口負担を軽減すること

2020年3月17日  山口県保険医協会理事会